2021/9/9

【開催レポート】アーバンデザイン・スマートシティスクール中間発表会をおこないました

 2021年9月3日(金)、『活動コンセプト発表』 アーバンデザイン・スマートシティスクール中間発表会がZoomにて開催(YouTube同時配信)されました。

 今回の中間発表会は、野志克仁松山市長、羽藤英二UDCMセンター長をはじめとする9名のコメンテーターをお招きし、各グループの活動コンセプト発表についてご講評いただきました。

 はじめに、花園グループは花園町通りの成り立ちとフィールドワークによって得られた課題を整理した上で、「市民による市民のための通り」とすることを活動コンセプトとして発表しました。コメンテーターからは異なる要素を持つものを組み合わせ、魅力的なものを生み出すことを花園町通りで実現できると良いといった意見をいただきました。

 松山駅グループは、松山駅の現状を空間的特徴や乗降客数などから把握した上で、人がとどまる要素が少ないことを課題として取り上げ、地下道や駅前広場を活用したイベントを発表しました。コメンテーターからは地下道の空間条件を活用した提案や駅周辺部を活かした時間の過ごし方のイメージを広げると良いといった意見をいただきました。

 道後グループは、上人坂に目的地が少ないことや道後地区全体の回遊性が乏しいこと、地区内に点在する魅力的な歴史的観光資源が認知されていないことを課題として挙げた上で、上人坂の駐車場や裏道を活用した新たなアクティビティ案とその効果検証方法について発表しました。コメンテーターからは道後の夜の灯りや風情を活かした提案ができれば良いといった意見をいただきました。

 まちなかグループは、まちなかを歩くきっかけが少なく、滞在時間が短いことを課題として挙げた上で、フォトイベントによるきっかけづくりや荷物運搬サービスによる快適なまちなか移動に関する提案を発表しました。コメンテーターからはイベント等の実施に向けて、まちなかを歩く人を観察調査し、ニーズの整理をすると良いといった意見をいただきました。

 モビリティグループは、自動走行車両の導入に向けて、短期的視点から自動走行の有効性を探るためのシニア層を対象とした自動走行車両の実証実験計画と、中・長期的視点から松山のまちなかの変化をみるシミュレーション計画について発表しました。コメンテーターからは自動走行車両が走る街の実現に向けて、移動環境の整備だけでなく移動したい楽しみを街に埋め込んでいくことも合わせて考えていく必要があるといった意見をいただきました。

 行動分析グループは、道後地区の既存のプローブパーソンデータやアンケートデータを用いて現状分析を行い、道後地区におけるソフト施策の定量分析を行うことについて発表しました。コメンテーターからは日本で行われているスマートシティの取り組みの中でも先進的な取り組みなので期待したいといった意見をいただきました。

 今後はコメンテーターの方々にいただいたご意見を参考にしながら、12月に行われる活動プラン発表会に向けて、各グループでフィールドワーク・打ち合わせを行います。9月に入り、松山でも少しずつ秋の気配が感じられるようになりました。季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですが、美味しいものを食べて元気に頑張りましょう!(TA中出)

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