2021年7月23日(金)、アーバンデザイン・スマートシティスクール第1回講義(兼アーバンデザイン研究会Vol.17)『アーバンテラスをつくる事例紹介編①』がzoomにて開催(同時にYouTubeにも配信)されました。
第1回である今回の講義は羽藤英二UDCMセンター長の挨拶で始まり、『アーバンテラスをつくる事例紹介』として2つの講義がおこなわれました。
1つ目の講義では、伊藤香織先生(東京理科大学教授/UDCMプロジェクトディレクター)に「外部空間の使い方」と題して様々な国内外の外部空間の使い方を紹介していただきました。事例の中でもピクニックによる外部空間の使い方として、コミュニティの場として使う方法や、通常は考えもしない場所でのピクニックの開催など驚くような事例の紹介がありました。そこから、素敵なのに使われていない空間や地元に住んでいる人しか知らない空間を見つけて、そこで何か「やってみる」ことで、身近にある外部空間の使い方を考えていくといった視点を学びました。
2つ目の講義では、大山雄己先生(芝浦工業大学准教授/UDCMプロジェクトディレクター)に「データ分析の面白さ」と題してデータ分析を活用したデザイン手法の講義をしていただきました。今回は災害時の交通量の事例などを用いて、データの分析を工夫して自分なりの理解が得られたときの面白さや、計画やデザインを考える中で新たな分析の切り口(見方)が見つかるときの面白さを紹介していただきました。そこから、データ分析は可視化・集計だけでなく、現象や物事の構造を深く理解できる行為であり、分析の結果が計画の議論やアイディアにつながるといったデータ分析とデザインの関係性について学びました。
講義後、スクール受講生は、グループに分かれて1回目のグループワークをおこないました。メンターの方と共に、講義の感想を踏まえ自己紹介と興味があること考えていること等を話し合いました。
アーバンデザイン・スマートシティスクールが遂に始まりました。今回の講義やこれからの講義で学ぶことから、どんな松山をより良い空間とするアイディアが生まれるのか、初回の講義から楽しみが膨らんだTA桂川でした。(TA桂川)