2021年7月30日(金)、アーバンデザイン・スマートシティスクール第2回講義(兼アーバンデザイン研究会Vol.18)『アーバンテラスをつくるエリア紹介編①』がzoomにて開催(同時にYouTubeにも配信)されました。
第2回講義を始めるにあたり羽藤英二UDCMセンター長が、各メンターに担当エリアに抱いている関心を探り、スクール全体の方向性を再確認しました。
今回は、花園町通り・道後温泉それぞれで活躍されるお二方をお招きし、ご講義いただきました。はじめに、重松建宏氏(花園町通り東通り商店街)に「花園町通りエリアの特徴と課題」と題して、1.花園町通りの整備前の状況、2.花園町リニューアル整備、3.ハード面・整備後の課題をご紹介いただきました。その中で「ハード整備での受賞を多くする中で、ソフト面でも頑張っていかないといけないと痛感した。」という言葉が印象に残りました。花園町通りの店舗、企業・団体・大学などとの連携体制など、持続可能な商店街を作っていくためのソフト面の重要性を学ぶことができました。スマートシティスクール受講生からは”協働”していくことができる“継続”していくことができるような仕組みを盛り込んだ企画・活動をデザインし、実践していきたいとの声が上がりました。
続いて、山澤満氏(道後温泉誇れる街づくり推進協議会)に「道後温泉地域の特徴と課題」と題して、道後温泉周辺の過去と現在の取り組みをご紹介いただきました。 まず歩行者優先空間の創出、飛鳥乃湯泉の建設など日本最古の湯の歴史を持つ“道後らしさ”を感じさせるハード整備についての説明がありました。次に、道後温泉本館保存修理工事後を見据えた「本館に頼らないまちづくり」を目指す中で、温泉とアートを組み合わせた”オンセナート”や旧遊郭という歴史を持つ上人坂に焦点を当て、地域住民・産官学など主体間連携の重要性についての説明がありました。スマートシティスクール受講生からは、特に上人坂での活動に対する関心が高く、上人坂を含めた道後全体の回遊性・歴史的背景を活かした灯りの演出を考えていきたいなど活発な議論が生まれました。
今後は9月に行われる中間発表会「活動コンセプト発表」に向けて、各グループはフィールドワーク・打ち合わせを行います。暑い日が続きますが、体調に気をつけて頑張りましょう!(TA村上)